蔵元さんにインタビュー!―麻原酒造 営業部長吉野さん 後編―

2017/01/24

みなさんこんにちは(^_^)いつもSHUGAR MARKETにご来店いただき、ありがとうございます!
 
今回は「蔵元さんにインタビュー!―麻原酒造 営業部長吉野さん 後編―」をお届けします。なんと今回は蔵にお邪魔しました!
 

前編では麻原酒造のSHUGAR MARKET限定酒の開発秘話などを聞きました。
  
後編ではホテルマンだったという吉野さんがなぜお酒業界に転職されたのか、社員杜氏制に切り替えた麻原酒造の特徴などを吉野さんに聞いてみました!
 
このインタビューがお酒業界について興味をもってもらうきっかけになれたらうれしいです!

なぜホテルマンだった吉野さんがお酒業界に飛び込んだのか?

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数ある職業がある中で、なぜ吉野さんはお酒業界に入ることになったのか。その選択の過程と思いをお聞きしました!
 

——今回は後編ということで、お酒を作られている方の思いなどをお聞きしていきます。早速ですが、お酒業界に入ることになったきっかけを教えてください。もとはホテルマンだったとか?

 

はい、ホテルの専門学校というのがあって、高校出てから2年通っていました。実際に憧れていたのはフロントやベルボーイ、ドアマンとかだったのですが、就職したホテルでの配属先が料飲部門の中華のウエイターで。憧れていた役職とは違いましたが、ウエイターの接客も好きだったのでやっていました。たまたま中華の隣がそのホテルのメインバーだったんですよ

——メインバー。

 

はい、それで当時からお酒が好きだったので、隣のバーで働きたいな、と思いながら中華のウエイターをしていました。

——なるほど。当時からお酒好きだったのですね

 

はい。バーテンダーいいなと思っていたそのときにまずウイスキーにハマって。

——どんなウイスキーですか?

 

スコッチですね。それこそ家にバーっと並べたり。

——いいですね!並べる楽しみもありますよね(笑)

 

そうですね、そのままウエイターとして働いていたのですが、ちょっと早くに結婚したんです。接客等々は向いてて楽しかったんですが、ホテル業ってすごく不規則ですし、のちのち子どもができて、家庭ができてって考えたらちょっとホテルマンきついんじゃないかとか思うようになって。周りも家庭を持っている方は少なかったですし。ただパートナーも実は同じホテルの同期なんですよ、しかも同じ中華で。でも二人で話し合ったときに、ずっと続ける仕事ではないのかもと思いました。

——なるほど。

 

そこで、昔から絵書いたりとかデザイン的なことが好きだったので、尚かつ自分ができることって言えば人が好きでしゃべること。じゃあ絵も好きだし、ちょっと広告やりたいな、自分を活かせるのは営業だろうな、と営業畑に行って広告代理店を探しました。フリーペーパーからネット系から看板と、幅広い業種で何社か行きました。それで働いていたときに、今の社長と知り合ったんです

——たまたま広告の案件をクライアントとして請け負ったということですか?

 

そうです。求人のフリーペーパーとかを出すときにたまたま知り合って。「今ちょっと営業募集しているんだよね」っていう話で、ピキーンと「お酒好きだし営業できるし、これ天職なんじゃないか」って。

——間違いないですね!(笑)

 

もうその場で話して「明日から来れないかな」みたいな。

——ええっ、すごいですね!

 

入社した当時の麻原酒造は?

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意外なところで天職を見つけた吉野さん。当時はどんなことがあったのでしょうか?
 
 
——入社はいつごろだったのですか?

 

9年くらい前、29歳のときですね。後先考えず、なんかやれそうな気がしたんですね(笑)その時はまだこの施設もまだできていなかった頃です。

——このブリュワリーの施設ですね。

 

はい、日本酒の古い蔵で人数も少ない段階でしたね。今はパートさん入れて20人ですが、半分くらい、10人もいないような状況でやっていました。今のようにお酒の種類もこんなに出していませんでしたし。

——そんなに少人数で!リキュールを出しはじめた頃ですか?

 

リキュールを出して火がつきはじめた、いい感じの頃ですね。これから全速力で行くぞ!っていうイケイケの時期です。すてきなシリーズも4、5種類くらいで、いまの半分以下ですね。その頃は企画して、月一くらいで新しい商品を出して売るっていう時期でした

——今はすてきなシリーズも11種類ですもんね。一番楽しいときじゃないですか?

 

そうですね、気がついたら今に至るっていう感じです。

——あっという間!ホテルマンは何年くらいされていたのですか?

 

ホテルマンは4、5年ですね。広告は各カテゴリーの会社それぞれ1年くらいずつだったので、今の会社が一番長いですね。

——もう9年ですもんね。会社の急成長を見てきて、実際どう感じていますか?

 

なんでしょう…走り抜けたな、っていう感じと、他のメーカーも色んな種類造っているので、ここからどうするべきかなというところですね。若干の飽和状態もあるので。前は出せば売れるっていう感じでしたが、それこそ今はまた新しいことなのか、今あるニーズをより深掘りしていくのか、探っている感じですね。

——なるほど。リキュールも世間的に認知されるようになって、これからっていうフェーズではありますよね。

 

そうですね。

可能性を秘めている若者にチャンスを与える、そんなお酒業界の先駆けに

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お酒造りに対して柔軟な考えを持つ麻原酒造。それは一緒に働く「人」に対しても同じでした。

——お酒業界に興味のある若者がいたら伝えておきたいアドバイスなどはありますか?

 

そうですね、変な話、今うちにいるスタッフって僕より年下がメインなんですよ。僕今38歳(※インタビュー当時)なんですが、上から数えたほうが早いくらいで。

——ええ!そうなんですか?

 

日本酒の杜氏が36歳、リキュールの方の工場長がその杜氏の大学の後輩なので35歳。工場の一番トップが36歳と35歳。彼らももう10年くらいやっているので、僕が入った頃は20代3人と40代の社長でやっていましたね。さっき瓶詰めしていた子も20代とかですし、基本的には若いスタッフですね。

——全体的にお若いですね!

 

さらに、日本酒の杜氏もリキュールの工場長も毛呂山(もろやま)町出身で、地元なんです。杜氏は基本的には地元の子と一緒にやろうということで、大学生の頃バイトで手伝っていた子がそのままうちで勉強して日本酒を造っているっていう例もあるんです。なので農大を出て醸造を勉強したっていう子でなく、素人が多いです。基本的に。逆に農大卒は…ゼロですね。いないです。

——それは珍しい!

 

そうですね。

——逆にいないからこそ、これだけ自由な発想ができるのでしょうか?パッションフルーツのお酒とかふつう思いつきませんよね。

 

そうなんです。先代の頃は年配の杜氏さんに来てもらっていたそうなのですが、現社長になってからは社員杜氏で自分で造るようになって。柚子のお酒とか梅の酒を10年くらい前に造ったときは、よその蔵から結構バッシングがあったんですよ。「日本酒蔵なのになんでそんなジュースを混ぜたもの造って」とか「なんかおかしなことやってるよ」とか。ただうちの社長は「絶対この時代は来る」とその当時から踏んでいました

——そうだったのですね…。でも社長さんの読みは当たりましたね。

 

そうですね、おかげさまで認知されるようになりましたけど、古くからの日本酒蔵って杜氏さんがいてお堅い感じで、そういうところから色々言われていました。今でこそうちの社長も時々「当時やっぱり辛かった」と言うんですが、やっぱりなにくそですよね。もうやったからには見てろよ、と。絶対この時代は来るぞっていうことでやってたんです。だから同じ志で若い人を、逆にだからこそ若い力を集めて勢いでやるか!みたいな感じではあったんですよね。

——なるほど、ではいわゆるお堅いお酒業界でも、若い人にもチャンスがあるんだよ、っていうことですね。

 

そうです、まさに。特にうちみたいな感じだと可能性を秘めている人にチャンスを与えるというか。だから学歴とか経験とかってあんまり関係ないんですよ。勉強ができても、お酒を造るセンスとか開発するセンスって全く別物なので。できる人にはチャンスを与えて、今も全然専門の勉強はしていない女の子が、何年か手伝ってしっかり日本酒造っていますからね。

——面白いですね。

 

なんだろ、専門知識がないとできないとか、そういうことではないんですよね。ただ人とお酒が好きならできるというか

——そうなのですか!

 

ま、お酒が好き!ってだけだと、ただ飲んで酔っ払っちゃうんで(笑)

——単なるのん兵衛ですね(笑)

 

そう(笑)だからある程度コミュニケーション能力がある人であれば。

——きっとお客さまが聞いたらびっくりすると思います!
 
 

自分の「好き」を見つけてほしい。そんな飲み方を

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メーカーさんとは思えない柔軟な思いでSHUGARに協力してくださる麻原酒造。お客様への思いをお聞きしました!
 
 
——ここでお客さまにメッセージがあればお願いします!

 

あまり堅い考えはなくて、うちの社長もよく言うんですが、お酒って嗜好品なので数値的なものでもないですし、飲んだ人が「おいしい」と思えばいいんです。それが飲み方でも種類でも。メーカーはこういう飲み方を推奨しているけど、私はこうやって飲んだらおいしかった。それでいいんだと思っています。
 

「私のおいしい」っていうのがこのリキュールではつくりやすい、発見しやすいと思うんです。人がおいしいって言ったから「おいしい」のではなく、今流行っているからっていう流されちゃう感じでもなく、自分で試して見つけてほしいですね。日本酒でもワインでも焼酎でも、メジャーなブランドはこれだけど、「私はこれが好き」っていうのを一人でも多くの人に持ってもらいたいです。

——そうですね。

 

話題になっているから流行りのものを飲んだ、っていうのを見てると、「飲んだ」っていうことだけで満足してしまうように感じるんです。そうではなくいろんなものを飲んで、自分の好きなお酒を発見して、味はもちろん、背景や造り手の思いなど、そういったものを含めて「好きなお酒」っていうのを見つけていただけたらな、と思いますね。
 

それで好きになっていただけたらそのブランドのお酒は何回も飲んでもらえると思いますし、そうやって飲んでもらえることは造り手としての喜びだと思いますしね。自分が「一番好きだ」っていうお酒に出会えるような飲み方をしていただきたいなと思います。

——本当にそうですね。それだとSHUGAR MARKETのシステムはちょうどいいかもしれませんね。

 

そう思いますね。なかなか普通の飲食店さんで色んな種類のお酒をたくさん飲むってなるとやっぱりお金もかかってしまいますし、そういう意味では、あれだけの種類を自分で遠慮なく飲めて試せて、うちみたいな考えであれば「これとこれを足してみて」とかね。

——はい(笑)

 

メーカーだと「え、これ単体で造った商品なのに」ってなりがちですけど、本当に全然ありだとおもうんですよね。そういうことができて、選ぶことができるっていうのは、自分の「一番」を見つけるチャンスがある場所だと思います。なかなかあれだけの種類を普通の飲食店さんで飲むのは難しいですからね。ありがたい場所です。

——こちらこそです!私達も結構心配だったんですよね、アイスにかけちゃうとか、最近ではお酒をゼリーにしてみたりとか…(笑)

 

新しい発見でありがたいです。私達メーカーは商品ができたあとはなかなかその後のケアまではできないので、実際お客様がこういう飲み方をしているんだよ、というので気付かされるパターンが多くて、そういったところまで掘り下げていただけると嬉しいですし、それがまた次の商品開発や広め方につながるかなと思っています。

——こちらも嬉しいです!今後もよろしくお願いします!

編集後記

SHUGAR MARKETのお客様が蔵元さんへの興味を持っていただけたらと始めたインタビュー2蔵目、いかがでしたか?
 

「すてきなシリーズ」や「果実酒戦隊フルーツサワーZ」など、パワフルかつ繊細な果実酒を造る麻原酒造さんは、苦労した時期も経て、若い人にチャンスを与えながら、柔軟な思考であり続けているのですね!
 

蔵元さんの体験秘話やお酒が造られた背景などを知って飲むと、お酒はよりおいしくなると思います。
 

吉野さんがおっしゃったように、人はこれ(この飲み方)がおいしいっていうけど、私はこれが好き!という「自分の一番」を、みなさんもSHUGAR MARKETで探してみてくださいね!
 
では今後の蔵元さんインタビューもお楽しみに♡

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